タイトルにもなっている「課題解決型サービス」とは、本書によると「地域の課題解決のために図書館が資料・知識・情報を提供し、また関連する講演、相談会などを開催するサービス、となっています。私は、レファレンス・サービスとニュアンスが違うのはわかりますが、はっきりと線引きできるわけではないサービス内容であることは感じました。ニュアンスの違いでいえば、図書館がサービスに打って出る点でしょうか? 図書館による「ビジネス支援」が「課題解決型サービス」のメインであることは、本書の鳥取県、長野県、福岡県の県立図書館の取組みを読めばよくわかります。他にも東京都の健康情報サービス、法律情報サービス、福井県の食育の取組みなど、幅広い取組みを読むことができます。 学校図書館の事例については、授業との連携実践など「学習・情報センター」機能に本書のテーマである「課題解決型」をリンクさせていることが読み取れます。 学校現場の中にあることの性格を強調しつつ、図書館サービスとしての基本的なことがら(広報、配架、利用案内、蔵書構築など)から授業との連携、鳥取県立図書館との連携について、学校司書の執筆者によってバランスよくまとめられています。 学校司書のいない学校図書館では、司書教諭が取り組まなければならない、きわめて標準的な学校図書館の活動内容だと思います。他のビジネス支援の取組みとあわせて、図書館からサービスを打って出る方法として参考になる1冊になるのではないでしょうか。 |
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