ここ10年の読書推進運動の成果かどうか不明ですが、「読み聞かせ」が全国で取り組まれるようになってから絵本への注目度もがぜん上がってきているのではないでしょうか。最近出版された絵本ガイドブックを少しあげてみると、 ○『この絵本が好き! 2008年版』 ○『親子で読みたい絵本300』 ○『絵本・子どもの本総解説―読んでほしい読んであげたいいっしょに読みたい子どもの本』 ○『えほん 子どものための300冊―『えほん 子どものための500冊』続編』 ○『絵本屋さんが選んだ絵本100』 (別冊太陽 日本のこころ) ○『絵本の作家たち4』 (別冊太陽) など、結構出版されています。それらの先駆的なものとして、この『よい絵本』はあげられるかと思います。 初版(第1回)の刊行が1977年ですから、刊行して30年です。初版当時、絵本を読んでいた子どもが大人になって子どもに絵本を勧める年代になっているということです。刊行年数と回数が違うのは、リストの更新が途中か隔年ごとになったことによるものだそうです。 第24回は228点。ロングセラーから新刊まで、厳選された絵本がフルカラーで解説つきで収録されています。解説もあらすじと内容紹介にわかれ、小・中・高校の読書指導の観点からの内容が目立つのが特徴です。 気になるのはタイトルですが、まえがきに「たくさんの絵本の中から、基本となる絵本を“よい絵本”として選びましたが、このほかにも多くの優れた絵本が出版されていることはいうまでもありません」。ここら辺が全国SLAのスタンスなのでしょう。絵本の良い悪いではなく、基本的な絵本というニュアンスでいわゆる「よい絵本」としてるのかと思います。ちなみにまえがきでは「よい絵本」とすべてカッコ書きです。ニュアンスを匂わすような書き方ですね。 上記で紹介したガイドなどもそうですが、ブックリスト全般に言えることですが、収録した作品を「楽しいとき」「かなしいとき」など感情や「笑い」「食べ物」といったカテゴリで括ることが最近多くなっています。『よい絵本』は「日本の絵本」「同(昔話)「外国の絵本」「知識の絵本」といたってシンプルで、好感と頑固さを感じますが、目録(ツール)としての使い勝手にこういった動向を取り入れたひと工夫を加え、スタンダードなものを打ち出してほしいと期待してます。 スレッドテーマ [ 小説・文学 … 児童文学・童話・絵本 ]
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