資料を活用して学習する「調べ学習」が注目されて10年ほどでしょうか。資料を活用するという点で学校図書館の活用は当然と私も考えているのですが、実際は使える資料が入手できなかったり、学校図書館の蔵書構築が進んでいなかったり、はたまた類書がなかったりと、調べる環境が整えられていないことが多いようです。そのせいか学校図書館を活用しない「調べ学習」にまとまってしまい、事例を見るたびにガッカリすることも多いです。 本書は、「調べ学習」によって、子どもたちが資料・情報を活用するスキルを身につけられるような学校図書館の蔵書を構成するための資料を約630タイトルを収録したブックリストです。 全体の5分の4を占めるのが、各学年の単元ごとに提示された資料の数々で、「はじめて手にとる本一冊」「次に手をとるなら」「この本もオススメ」「その他の資料(Webサイトなど)」と事実上の優先順位のもとに必要な資料が配列されています。もちろん各冊とも内容解説つき。最低限の蔵書構成から、蔵書構成の増強など幅広い用途が考えられます。 残りは社会科で学校図書館を活用する必要性を述べた理論と学習の展開例が収録。その他コラムなど、「読むこと」も意識した充実した内容になっています。 最近の流通事情から、よし資料であっても品切・絶版に追い込まれることが多いです。そんな現状に対して、このブックリストでは、資料を簡単に廃棄しないように、また学校現場での活用をフィードバックさせて改訂を出版社に求める意味で、品切れ・絶版本もあえて収録しているそうです。 リスト作成にあたり、編著者以外にも15名の教員・司書がかかわっていて、本書の出来からも資料の選定経過や授業展開に関するしっかりした議論が感じられます。 なお、少年写真新聞社のホームページで、見開きのページ見本が公開されています。 * コメント *
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